サディスティック・ミカ・バンド

あの訃報の後、思い立って買ってずっと聴いている。いいな、カッコイイ。実はアルバムとしては「黒船」しか聴いてなかった。例えば「ダンス・ハ・スンダ」「サイクリング・ブギ」とかそういうユーモラスなタイトルがキワモノ的で、当時の気分に合わなくて手を出さなかった。でもロック。かなりロック。加藤和彦のボーカルもいい。何でちゃんと聴いていなかったのか、もったいない。


先日は「生きててなんぼ」って書いたけど、その後の報道で鬱だったことを知りました。自死はいけないことだと思うけど、病気だったと考えると経験のない自分に取っては何も言えなくなってしまう。「でも」という言葉が、がんばっている人に「がんばれ」と声をかけるようなことのような気がして。死しても作品は残り、聴き継がれていく。それは素晴らしいことではあるけど、作品だけが永遠に色褪せずに残ることは悲しいことかもしれない。残したものから逃れることは出来ないのだから。


エンケンにこんな歌詞がある。

「がんばれよ」なんていうんじゃないよ
オレはいつでも最高なのさ!
オレは不滅の男 オレは不滅の男
(不滅の男/遠藤賢司


こういう強さを持ちたいと思う。


サディスティック・ミカ・バンド

サディスティック・ミカ・バンド