栗本薫と和田誠

栗本薫(中島梓)が亡くなったそうだ(よんななニュース)。私が読んだことがあるのは有名な「グイン・サーガ」シリーズではなく、小説家デビューとなった「ぼくらの時代」とそのシリーズ。手元の文庫「ぼくらの時代」の奥付をみると、昭和55年9月15日。つまり1980年。僕が高校生になり、YMOと各ソロを追いかけるようになって、活動再開したジョン・レノンが凶弾に倒れる約3ヶ月前。


当時もちろん栗本薫なんて知らず、和田誠のイラストカバーとカバー裏の説明文で買った。たぶん星新一以来、和田誠のカバー装画が文庫購入時の個人的指針のひとつになっていた。さっきアマゾンをみたら、すっかりカバーが変わっていたので、本棚の奥から引っ張り出してきた。第三弾「ぼくらの世界」は見あたらず。たぶんハードカバーで買ったはず。


内容そのものの価値には直結しないけど、音楽にカバージャケットがあるように、その装丁と不可分に結びついている種類の書籍がある。あくまで個人的にだけど。僕の場合、栗本薫和田誠は分かちがたく繋がっている。


合掌。