北杜夫とライトノベル

最近、本を読んでいない。なんか活字に向き合う気がしないというか、いくつか買ってはみるものの読みさしのまま放置されていたり・・・。で、読んでいるのは、新書や仕事用のマニュアル本だったり・・・(T_T)。


そんな中、久しぶりに手に取ったのは、北杜夫のエッセイ。


マンボウ最後の大バクチ

マンボウ最後の大バクチ


タイトルほど破天荒な話ではなく、躁になったときのバクチの話と、追想と。北杜夫はエッセイとか童話とか軽いモノばかり読んでいて(その他は「幽霊」「木精」ぐらい)、必ずしもいい読者とはいえないだろうけど、久しぶりにその文章と近況に触れて、懐かしかった。星新一倉橋由美子についての文章も出てきます。


その前に読んだのがコレ。


とらドラ!1 (電撃文庫)

とらドラ!1 (電撃文庫)


昨秋〜今春にかけて深夜やってたアニメを見ていて、はまりました。同い年のマイミクさんと毎週「見た?」みたいな(笑)。ざっくりいえば学園恋愛モノのライトノベル。個人的に恋愛モノに惹かれるのって、「恋愛(浮気)したい」(笑)とか「学生の頃に戻りたい」とかでなく、「恋愛していた頃の心の高ぶりを再体験したい」という気持ちなんだなと、再認識しました。
アニメと原作に優劣はないと思うけど、細部の書き込みとそれに基づいた構成はやはり文章ならではのモノで、あっという間に全10巻+番外編2巻読破しました。


その続きで、コレ。


わたしたちの田村くん (電撃文庫)

わたしたちの田村くん (電撃文庫)


同じ作者のデビュー作。同じく学園恋愛モノですが、さらにテンション高く、突っ走っている感じです。タイトルから「さえないボクが何故か二人の美少女にモテモテ」みたいな感じですが(笑)、そんなお手軽ではない、きちんとした筋の通った物語です。これも全2巻読了。


ライトノベルって初めて読んだけど、別に普通に面白かったです。まあ玉石混淆なのは、普通の小説と同じだと思いますが。ライトノベルは作家と特定のイラストレーターがセットになっていることが多いみたいだけど、それもまあ「和田誠の装丁でジャケ買い」みたいな感覚と一緒なんでしょうね。アニメ化しやすいとか、グッズ作れるとか、大人の理由もあるんでしょうけど(笑)。


夏には村上春樹の新刊も出るみたいだし、これをきっかけに活字に戻りたい今日この頃です。